登山と書道は似ている話
先日、屋久島に行ってきました。
10年くらい前に友人が屋久島旅行に行ってとても良かったという話を聞いてから、
いつかは屋久島に行きたいと思っていました。
そして十数年が経ち、ちょうど苔の綺麗な時期に屋久島を訪れることができました。
縄文杉を見たい、白谷雲水峡を見たい、カメさんにも会いたいとやりたいことづくしでしたが、どれも達成!
おかげで旅行ではなくて、修行のようでした笑
話はずれましたが、その中で登山を1日半したわけです。
丸一日縄文杉を見に行くツアーに参加し、
次の日は午前のみ白谷雲水峡を見に行くツアーに参加しました。
正直、1日目の縄文杉はとてもハードでした。
17kmくらいトロッコ街道という平坦な道を歩いた先は、
ゴツゴツとした岩場を5kmほど登らないといけないからです。
帰りのバスの時間もあるので、そんなに呑気にはしてられないというのも
自分には少しだけプレッシャーでした。
頑張って頑張って登った先の縄文杉は
とても大きくて感動しました
と、言いたいところですが、
「早く休みたい」の気持ちが強かったです笑
帰りも「早く下山したい」と
一歩一歩を進め、宿に戻ってきた時にはホッとしました。
二日目、全身筋肉痛の中、白谷雲水峡のツアーに参加しました。
まずガイドさんに「縄文杉の10分の1です」と言われて安心笑。
でも縄文杉のルートと同じような岩場がある道です。
その時、二日目のガイドさんは岩の歩き方を教えてくれました。
目の前の大きな岩を選ばずに、なるべく小さな岩を選んで、
”小さく小さく進めるといい”
大きな岩を選ぶと、一歩を踏み出すときにズーンと太ももに大きな力が加わります。
ところが小さな岩を選ぶと、2〜3段は上がらなければいけないけれど、その一歩が楽なので、容易く登ることができるのです。
そこに着くまでに必死に登るか、少しずつ登るのかの違いなんですが、後者の方がずっと楽なんですよね。
おかげで途中で苔の写真を撮ったりもしながら、足に負担をかけることもなく、楽しく登山ができました。
この経験から学んだことは、”小さく小さく進める”いうこと。
書道でも、実力をつけたいと思って、焦って3年で資格を取る!賞を取る!と、全力で突っ走って大きな山=目標を掴むより、
自分の目指すちょっと前の目標を目指して、週に1回書道をするを10年くらい続けていくと、小さい一歩の積み重ねがいずれは大きな目標=山に辿り着く。
すぐに結果や実力がつくと嬉しいのは嬉しいけれど、長く自分のペースを保ちながら取り組んで行く方が、楽しく実力をつけることができ、自分の目標に辿り着くと思ったのです。
これは自分自身が書道へのブランクがあって、焦っていた時があったからこそ腑に落ちました。
書道をしている生徒さんにも、それぞれのペースがあります。
自分が心地良いと思うペース、取り組み方を選びながら、書道をしていってほしいなと感じています。