書究院展に挑む!
2023年5月13日に1日がかりの錬成会が行われました。
錬成会とは、作品を仕上げるために書に浸り、集中して取り組む練習のことです。
これまで半日の錬成会は行っていました。
それは検定に向けて半紙作品を仕上げるための錬成会でした。
でも今回は書究院展に向けて半切という半紙6枚分くらいの大きさの作品を仕上げます。
午前は9時30〜12時。昼休憩を挟み、午後は13時〜16時まで書き込みました。
この書究院展に取り組んだの札幌の生徒さんは全員が初出品です。
しかもほとんどが半切初挑戦の人。
大きな作品に書くというだけでも一枚仕上げるのにとても労力を使います。
一枚に対する時間や集中力はおそらく半紙作品の10倍くらい。
この初挑戦をした人は、決してベテランの人ではありません。
書道を始めてまだ2年弱です。
それでもなぜ取り組んだのか。
それは「書道を楽しみたい。」「可能性を広げたい。」というような
気持ちの強さだと思います。
なんでも初めてのことに挑むときは
「いや、私はまだまだだし。」「実力がついてからやります。」
いろんな声が聞こえてきます。
でも、実力は経験をしたことでついてきます。
やってみると、”自分はまだまだだったな”と感じることもあるでしょう。
それでも、その”まだまだだ”という感覚も経験をしたから感じられるのです。
抱いた感覚を元に、新たな目標を見つけたらいいのです。
もしかしたら”結構いける”と感じてさらなる書道の面白さに気づくこともあります。
私は高校生の頃から展覧会に出し始めるようになりました。
それは挑戦することで、経験値が高まり、実力がついていく過程が楽しかったからです。
だから、生徒さんにも勧めてしまうのだと思います。
”新しい景色を見ませんか?一緒に頑張りませんか?”
そんな気持ちからです。
※念のため、決して書究院展に出さないことを否定しているのではありません。
自分のペースで取り組むことも大事なので尊重しています。
やり始めるタイミングも人それぞれです。
今回初めての書究院展に挑戦した自分を褒めて欲しいなと思います。
私もお力になれるよう、締め切りまでまた一緒に頑張っていきます!